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コラム
9.262019
今年はもう過ぎましたが・・・十五夜とは?
「十五夜お月さん」って何気に言葉は知っていても、何を意味するか?
ご存じの方、意外と少ないのでは?
そもそも「十五夜」とは何でしょう?
十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、「秋の真ん中に出る月」という意味です。
秋の真ん中って、いつでしょう?
かつて使われていた旧暦では、以下のように季節が決まっていました。
春:1月~3月
夏:4月~6月
秋:7月~9月
冬:10月~12月
ようやく涼しくなりつつありますが、猛暑の7~8月が秋だとは。
この旧暦では、秋の真ん中は8月となります。
さらに8月の真ん中、つまり月の中旬、具体的には15日頃が「中秋の名月」と呼ばれるのです。
現在の新暦は、旧暦と1~2か月のずれがあるため、「9月7日から10月8日の間で、満月が出る日」を十五夜としているのです。
2019年の十五夜は、9月13日(金)でした。
残念ながら、曇りの地域が多かったようですが。
2018年は9月24日(月)
2020年は10月1日(木)
が、十五夜ということになります。
夜は涼しく、空が澄んでいるよい頃ですが、雨も多いようです。
月を愛でる日本の風習は、既に縄文時代からあったようです。
十五夜として月見が盛んになったのはご想像通り、平安時代からです。
月を見ながら酒を酌み交わし、船の上で詩歌や管弦に親しむ、何とも風流な催しだったようです。
貴族は、空を見上げて月を眺めるのではなく、水面や盃の酒に映った月を愛でました。
庶民に十五夜を楽しむ習慣が広がったのは、江戸時代に入ってからで、貴族のようにただ月を眺めるのではなく、収穫祭や初穂祭の意味合いが大きかったようです。
無事に収穫できる喜びを分かち合い、感謝する日として、ススキや団子のお供えに繋がっていくのです。
月と人体の関係
満月の夜に産卵するカニの話は有名です。
人間の出産や死も「満月」や「新月」に多いことは統計上明らかになっています。
また、女性の月経周期の平均は29.5日で月齢の一周期と全く同じなのです。
私たちの身体は、月の満ち欠けの影響を少なからず受けているのです。
人体のおよそ3分の2は「水分」≒「海」なのですから、海と同様に身体の中でも
潮の満ち引きが起きていると言えましょう。
お話の続きは次回に。