コラム

男脳と女脳~神経神話~(2)

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男の脳と女の脳は違う説、これは科学的根拠がない「神経神話」のひとつという位置づけですが、興味深い読者も多いと思いますので、お話を続けます。

 

◆男性は「挫折」を恐れ、女性は「拒絶」を恐れる

 

男性は「何かを自分でやり遂げること」が存在証明になっていて、全ての行為に「目的」を持ちたがります。

狩猟時代からの影響で、獲物を仕留めることが男性の使命だったので、途中で仕事が失敗してしまうことや、何かを解決できないまま終えることは男性にとっては自分の能力を証明できなかったということになるのです。

したがって男性は、単なる仕事の失敗で人生そのものに挫折してしまう人が多くいます。

 

この男性の特性を理解しないと、女性の何気ないひと言が男性を無意識のうちに傷つけてしまうことが実は多いのです。

 

例えば、どこか行き先へ向かっている時に、道に迷ってしまう場面を想像してください。

男性は一生懸命地図を見ながら正しい道を探そうと格闘しています。

そこで女性が、「まだ分からないの?迷ったなら誰かに聞いたら?」と発言してしまいます。

女性は助け舟のつもりで言ったとしても、男性は目的地まで自力で辿り着けないという「挫折」を感じてしまうのです。

 

女性視点では「そんなことで傷つくか弱い男」と感じるかもしれませんが、ここはひとつ、彼が正しい道を見つけるのをじっと見守ってあげて欲しいものです。

 

対し女性は「拒絶される」ということを恐れています。

女性は仕事そのもので失敗したとしても、挫折感を味わうことは男性ほど多くはないようです。

女性にとっての悩みは、人間関係が圧倒的に多いのです。

女性にとって人間関係というものは生きていく上でとても大きな比重を占めているので、「人から拒絶されること」を極度に恐れているのです。

 

異性の相手、その固有の性格に悩む前に、男脳と女脳の違いをユーモアを交えて理解しておくと、争いや気持ちのすれ違いが少なくなり、尊敬や信頼に基づいたパートナーシップを築いくことにつながるでしょう。

 

ただ、このお話自体も「神経神話」の域であることをお忘れなく!

 

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