コラム

働く女性と「梅仕事」

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今年スーパーで見かけた「梅」もそろそろ終わり。

とても香しい生梅の実ですが、「梅仕事」といえば、梅干し作り・梅酒作りなどが代表格で、小梅漬け・梅肉エキス・梅ジュース・梅ジャム・紅しょうがなど、また副産物の梅酢もいろいろ使い道があります。

 

でも、なぜ働く女性が「梅仕事」を?

そんな時間も余裕もないとお思いでしょう。

毎年、「梅干し」作ってみようかと思っても、なかなか実現しない方も多いのでは。

 

ご安心ください。

「梅仕事」のレシピを述べるつもりはございません。

今日は、「梅仕事」の意義をお話いたしましょう。

 

例えば、梅干し作り

梅干し作りは

「息長い、一連の気のおけぬ手わざ。気組み(物事をしようとするときの積極的な心構え。意気込み。)なしには終えぬこと」

と言われます。

「仕込む」とは「仕え」る、そして「込める」ということで、日常の料理とは一線を画し、自然や素材に沿って、思いを込める、これほど大切な仕事はないと言えましょう。

そして、自分が心身ともに元気でないと取り組めません。

 

昔から「体調の悪い時には梅をさわるな」と言われているほどです。

1つ1つの作業に気を遣いますし、1日の作業で終わるものではありません。

梅雨入りの下準備~梅雨明けの土用干しまで、カビ防止などいろいろと気の抜けない日々が続きます。

確かに余裕のない忙しい生活では、難しいでしょう。

作ることで学ぶことが増え、そして食べることで健康になれる「梅干し作り」なのです。

 

自分の手で作る「梅仕事」のひとつ、「梅干し作り」の意義やメリットは実はとても大きいのです。

農業などを生業としているなら、自然と関わって生きるということを嫌というほど感じざるを得ませんが、現代人の多くは自然との関わりをあまり感じることができません。

 

「梅干し作り」は、自然と自分は切っても切れないということに気付かされます。

食べ物を得るには、自然の影響にこれほど左右されるのかと驚きます。

とにかく天気が気になります。異常気象に敏感になります。

近年の温暖化のせいか、毎年やきもきすることだらけです。

 

 

人間が「作る」という考え方は傲慢

梅干しを作っていて感じることは、「人間が作る」という考えは傲慢だということです。

梅に赤紫蘇、塩、最適な気温、天候、太陽の光など、あらゆる自然の恵みを利用して作らせてもらっているということに気付かされます。

あらゆる条件や振舞い、作法が整っているからこそ梅干しができと思うと、人間は自然から切り離された存在であるとか、自然を支配する存在とかではなくて、自然の恩恵を受けてこの地球に生かされている一員なのだとあらためて深く気付かされます。

 

 

自己啓発本より「梅干し作り」

より良い自分になりたいと自己啓発の本を読むこともあると思いますが、「梅干し作り」で手を使って作業することで、自分の姿がよりよく見えるということもあります。

 

梅干し作りは自分の姿が如実に現れます。

毎年続けることが大切で、その年にうまくいった点、反省点、申し送り事項などを、ブログでもメモでもよいので記録しておいてみてください。

後で見た時に、その記述が自分の性格や心の状態そのものだと気づくことが多くあります。

 

・作業の意味を納得しないままに本のやり方をうのみにし続けて失敗

・体調がよくない時に無理やり下漬けをしたら、なかなか梅酢が上がらずに困った

・忙しさに追われて梅の完熟を待てずに漬け、固い仕上がりになってしまった

・赤紫蘇漬けをいいかげんにしたら、梅によって色づきがばらばらになった

 

ちょっとした気の緩みや手抜き、平穏なこころを持たずに失敗するケースが多々あります。

本当に梅干しは嘘をつきません。

きちんと手をかけて「おいしい梅干しになるように」という気遣いを忘れなければ、それに応じた結果を見せてくれます。

逆もしかりです。

まるで完成した梅干しが、「今のあなたの状態です」と教えてくれているかのようです。

忙しさのあまり余裕のない生活、仕事や上司へのストレスがいっぱいな日々、飽食や無駄な買い物で気持ちを満たそうとする逃げなど・・・。

 

人に指摘されたらカチンとくることであっても、モノ言わぬ「梅干し」に評価されたら反省せざるを得ません。

もし、来年、「梅干し作り」をとお考えなら、体調も気持ちも余裕がある状態で!

 

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