コラム

細胞ビューティになろう! Part3 天然ゼオライトは体内のお掃除ロボット?

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今から四半世紀前の1756年。

スウェーデンの地質鉱物学者 クロンステッド(Cronstedt)が島国アイスランドで地質調査を行なった際、火山が噴き出す鉱泉の中に、不思議な結晶の存在を発見しました。

この結晶がまるで気泡を吹いているかのように、水分を放出する様子から、ギリシャ語で「沸騰する石」を意味するZeolite(ゼオライト)と命名されました。

 

ゼオライトは火山の噴火によって流れ出た溶岩が、海水によって急激に冷やされ、激しい化学反応を起こしたときの気泡で、とても細やかな孔(=穴)が形作られています。

海に囲まれ火山が多い日本列島は、世界でも有数のゼオライトの埋蔵地で、現在では10カ所以上の地域でゼオライトの存在が確認されています。

 

ゼオライト自体は、小さな分子レベルの孔(=穴)が規則正しく並んだ構造になっていて、この穴には、水や様々な分子を取り込む(吸着する)働きがあります。

そしてゼオライトの分子構造は電気的にはマイナスの状態にあるため、プラスの電荷が強い元素ほど強力に吸着します。

従って、プラス電荷の強い体内の有害重金属(水銀、鉛、カドミニウム、ヒ素、アルミニウム等)を吸着し、とらえます。

 

現代人である私たちの生活は、食生活や環境などから、さまざまな化学物質や重金属が体内に入り込む事を完全に防ぐことはできない環境にあります。

病気というわけではないけど、最近なんとなく疲れやすい、気分や体調が優れない、歳を感じるなと、健康だと思っている人でも、体内に入りこんだ微量の重金属が少しずつ、心身にダメージを与えているケースがあります。

 

本来なら、体内の毒素を解毒するのは、肝臓の役割です。

しかし、体内に取り込まれ、溜まる毒が増えたことやストレスの多い現代社会で本来の役割を充分に果たせなくなっています。

 

ゼオライトは米国FDA(食品医薬品局)において、食品として安全と認定を受け、天然の食品添加物として認められています。

微量のゼオライトを体内に取り込むだけで、ゼオライトが先ず、重金属をその小さな分子レベルの孔(=穴)に吸着し、重金属を取り込んだまま、汗や尿、便とともに自ら体外に排出されてしまいます。

これがゼオライトの有害物質をとらえて人体外へ排出するメカニズムです。

 

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前回のコラムでもお話ししましたが、ヒトの体内にある約37兆個の細胞は、細胞外液という多糖体の海にぷかぷか浮かんでいる状態にあります。

例えば、魚介類には極々、微量な水銀が含まれているといわれています。

年月をかけ知らず知らずに体内に溜まった有害重金属や汚染物質の影響で、もともとはクリーンだった細胞外液が濁った状態になり、それが原因不明の体調不良を引き起こしたりするケースが多くあります。

 

微量の天然のゼオライトを摂取すると、ちょうどゼオライトは「お掃除ロボット」のように、ヒトの体内を巡回し、細胞外液をクリーンな状態にしてくれます。

細胞外液がクリーンな状態になると、個々の細胞が外液との間にある水の膜をフィルターにして必要な栄養素を吸収しやすくなります。

細胞膜を介した栄養吸収が正常化すると、古くなったものを外へ排出したり、細胞自身の新陳代謝が活発になります。

逆に、細胞外液が汚れた状態では、カラダの外から栄養を与えたとしても、本当の意味での細胞の活性化はあり得ません。

 

本質的なアンチエイジングとは、肌であれ、臓器であれ、細胞外液の汚れを一旦リセットしない限り、どんな栄養分を摂取しても、絵に描いた餅になってしまうかもしれません。

細胞外液と細胞の活動さえヘルシーなら、加齢に伴う年相応なカラダ作りが無理なく維持され、「老化」という現象とは無縁なの状態になることでしょう。

 

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