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コラム
3.282019
重金属が体の不調の原因?
以前にも「デトックスのすすめ(1)」で重金属について触れましたが、からだに敏感な女性たちからの反響、全く無関心の健康で元気な30代、両極端な反応が興味深かったです。
そこで今回は、身近な重金属というテーマでお話します。
カラダの不調の原因になりかねない「重金属」
アレルギーや湿疹、現代病をも引き起こす、意外と知られていない身近に潜む重金属の恐ろしさ
- 悲しい過去の歴史
「水俣病」「イタイイタイ病」「四日市喘息」など、これらの公害病名は日本現代史で少なくとも耳にしたことがあるでしょう。
さらに大気汚染、土壌汚染、河川の汚濁と悪臭、地盤沈下など様々な公害が社会問題になりました。
光化学スモッグで体育の授業や外出さえも阻害されましたね。
「重金属」を扱う工場で働いていた人や近隣住民が主な被害者でしたが、これらの公害病は、決して過ぎ去った過去のものではありません。
現代人にとって農薬や化学物質、添加物と同様に様々な不調や病気をもたらす深刻な問題なのです。
- 生活上の身近な重金属がからだの不調に直結する!
身体のだるさ、アトピー、アレルギー、不妊なども蓄積された重金属が原因かも・・・。
有害な重金属が長期的に体内に入ると解毒機能である肝臓に蓄積され、腎臓や腸、脳、免疫系にも深刻なダメージを与えると言われています。
まずは身のまわりにどんな重金属が潜んでいるかを理解しましょう。
「水銀」
昔の体温計や血圧計にも使用されていた銀色の液体重金属。
25℃以上になると気化してガスとなって大気中に拡散し、呼吸や皮膚からも体内に吸収されてしまいます。
化学工場や石炭を用いている火力発電所、ゴミ焼却施設からも拡散されています。
また、地中のマグマなどの自然環境、農薬、歯の金属の詰め物、食用の魚、薬品などにも含まれています。
「カドミウム」
鉱石に含まれている軟金属のひとつで、「イタイイタイ病」を発生させた原因物質です。
かつては自動車部品製造など様々な工場で使われてきた有害な金属。
体内に入ると、腎臓の腎機能障害を起こします。
さらに甲状腺にも影響して骨からカルシウムを放出させてしまうため、骨がスカスカになり骨粗しょう症のような状態になって骨折しやすくなってしまいます。
土壌、水田、畑などにも含まれ、これらの作物を含んだ飼料で育った家畜にも影響を及ぼします。
また排気ガスにも含まれます。
「ヒ素」
猛毒なヒ素が使われた和歌山県の「毒入りカレー事件」。記憶に新しいのではないでしょうか。
ヒ素は、鉱物や化石燃料の中、地底のマグマ、海水にも含まれます。
従って、魚介類や海藻などにも影響は及びます。
「放射性物質」
原発事故による放射性物質によるセシウム、ストロンチウムなど。
体に取り込みやすく、非常に排出しにくい有害重金属です。
「鉛」
鉛自体が柔らかく加工しやすいため、毒性があるにも関わらず、水道管や公園のブランコ、すべり台、絵具など、私たちの身近なものに沢山使われています。
その他、一般廃棄物や有害廃棄物の焼却処理工場から排出される煙や土壌など・・・。
怖いのは水道管(鉛管)で、常に微量の鉛が溶け出していきます。
鉛が過剰に蓄積されると、腹痛、貧血、食欲不振、尿量の減少、四肢筋肉の虚弱、などがあります。
- からだに蓄積された有害重金属を取り除くには?
「正しい食事」
日々の食事を整えて免疫力を高め、自ら有害物質を排出しやすい体に整えましょう。
「発酵食品を摂取」
本物の発酵食品は、腸内環境を整えてくれます。
毒素を排出する70%は大便から!だから腸内環境を整える発酵食品を意識的に取り入れましょう。
「サプリメント」
食品だけでは排泄しにくい重金属なので、キレート効果が高いサプリや飲料を利用しましょう。
「ゼオライト」や「フルボ酸」「セレン」などを含むものが効果的です。
「香味野菜を摂取」
アリシン(硫化アリル)を含む、にんにくや玉ねぎ、ネギ、ニラ、エシャロット、あさつきなどの香味野菜は、通称キレート食材とも言われ、有害物を体外に排出し、デトックス力も高い食材です。
現代では、有害重金属はいくら防いでも体内に入り込み、蓄積されてしまいます。
自分に合った方法で有害物を取り除き、自分のからだは自分で守りましょう。