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コラム
4.42019
原因不明の体調不良は、「銀歯」かも!?
あなたは虫歯を治療したことがありますか?
大半の人は、金属の詰め物、いわゆる「銀歯」のひとつやふたつあるでしょう。
アクセサリーなどで皮膚がかぶれる金属アレルギーとは別に、「歯科金属アレルギー」があるのをご存知ですか?
歯科金属アレルギーの特徴
歯科治療では、詰め物やかぶせ物以外にも根の治療後につける土台や、ブリッジ、入れ歯などに金属が使用されています。
この歯科金属アレルギーを訴える患者数が増加していると報告されています。
・気づかれにくい
歯科金属アレルギーは、口の中だけでなく、金属の触れていない箇所にも症状が出ることがあります。
口唇炎・口角炎、味覚障害、アトピー性皮膚炎、湿疹などを引き起こすことがあります。
体調不良や症状の原因が歯科金属アレルギーであることが分からないケースが多々あります。
・口の中で錆びやすく、体内に蓄積されやすい
保険適用治療で使用される金属は、錆びて唾液に溶け出し、その溶け出した金属イオンが体のタンパク質と結びついてアレルギー源となってしまいます。
そして、口の中に入っている金属は何年間もそのままなので溶け出した金属が体に蓄積され、それが過剰になることでアレルギー反応が起こるとされています。
・口の中の金属は複数種類
口の中でよく使われる金属にはパラジウム、ニッケル、コバルト、銀などがあり、種類の違う金属が入っていると、微弱な電流である(ガルバニー電流)が発生し、アレルギーが起こりやすくなることがわかっています。
70年代までの保険適応水銀「アマルガム」
最近では銀歯の危険性を伝え、セラミックを推奨する歯科医も増えてきていますが、皆さんが幼いころ受けた治療の大半は、保険適応の銀歯を選択しているのではないでしょうか。
銀歯に使われているのは「歯科用水銀アマルガム」。
グレーの金属混合パウダーと水銀をアマルガムミキサーという機械で混ぜ合わせ、粘りが出るように練り込み、それを直接虫歯を削った穴に充塡します。
アマルガムは、口の中で腐食し、水銀が体内に吸収されます。
これが心臓に送られ、血中に入り全身に回ることで様々な影響が出てくるそうです。
思考能力の低下、情緒不安定、うつ、高血圧、頻尿、腎不全、甲状腺、月経不順、不妊などが挙げられます。
歯の詰め物は、表面にツヤがあり、綺麗な銀色で、歯の形に合わせて型を取って作る方法に対して、
アマルガムは、表面がザラザラで粘土を固めたような質感があり、その場で詰めてしまいます。
歯科金属アレルギーの発見と治療
歯科医では、諸症状の原因となっている金属を特定する「パッチテスト」と呼ばれる検査を行います。これは、皮膚の表面に金属を含んだ試薬を貼り付けて、アレルギーの反応が起こるかどうかを調べるもの。
アレルギー反応を引き起こす金属が発見されたら、アレルギーを起こさない材料で詰め替えやかぶせ直しを行います。具体的にはプラスチックやセラミックなど。
花粉症や喘息、食物アレルギーなどアレルギー体質の人は金属アレルギーになりやすい傾向があります。
原因不明の疾患に悩んでいる人、もしかしたら歯科金属アレルギーが原因かもしれません。
心当たりのある人は歯科医院で相談してみましょう。