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コラム
1.102019
善玉菌を増やす「納豆」の話
今回は、便秘がテーマではありませんが・・・。
ヨーグルト、酵素、オリゴ糖、いろいろ試したけど、なかなかスッキリすることがない・・・。
何年も続くこんな頑固な悩みに、とりあえずセンナやキャンドルブッシュ入りのお茶を飲むといった急場しのぎを繰り返しているあなたには必読です!
女性の大敵「便秘」解消だけではない、健康な体調管理には、腸内細菌の善玉菌を増やすことが大切。
善玉菌を増やす食習慣は20~30代から始めるに越したことはありませんが、40代でも70代でも、何歳から始めても効果はあります。
腸内細菌について
善玉菌と悪玉菌が存在することはご存知ですね。
悪玉菌は全くない方が良いと思われがちですが、 悪玉菌は主に動物性タンパク質を分解するなど大切な役割を果たしています。
増えすぎると有害な物質を出すので、悪玉菌が増えすぎないように善玉菌優勢のバランスを保つことが大切です。
私たちの腸内には 1000種類以上の細菌が600兆個~1000兆個もいるとされており、腸内細菌の構成は人によって違い、誰一人として同じものはないそうです。
ですのでヨーグルトを食べれば誰しもが善玉菌が増えるとは言い切れません。
ヨーグルトは効かないけどオリゴ糖が有効だという人もいるわけです。
腸は第二の脳
実は腸は、栄養吸収や排泄するだけの器官ではありません。
安心感や快楽を司るセロトニンやドーパミンが作られるほか、”考える、記憶する”といった学習にも影響するといわれています。
幸せな感情に深く関わるセロトニンは、脳と腸で作られますが、約90%のセロトニンは腸内で作られているといわれています。
腸内細菌バランスがよいことで前向きな気持ちになったり、リラックスしたりすることもわかってきています。
昨今の腸内細菌の研究から「脳と腸内の関係」は、ストレスや体の健康にとても深い関わりを持っていることがわかってきています。
これらが”腸は第二の脳”と言われる所以ですね。
「納豆」の効用
腸内環境を整える「善玉菌」を増やす食品として、世界でも注目されているのが古来からの日本のスーパーフード「発酵食品」。
中でも、 善玉菌を増やす条件がすべて揃っているスーパースターが「納豆」なのです。
納豆のメリット
・納豆は善玉菌を育てる食物繊維やオリゴ糖が豊富
・納豆菌に含まれるジピコリン酸が悪玉菌を抑制する
・納豆菌は生きて腸まで届いて働く
納豆の糸を引く“ねばねば”を作り出しているのが「納豆菌」。
腸内環境に良いとされる乳酸菌などは、胃酸に弱く、腸まで届くことが難しいとされています。
しかし「納豆菌」は、生きたまま腸まで到達することができるのです!
生きて腸まで届く「納豆菌」は、悪玉菌をやっつけたり、善玉菌を増やしたりする働きをするのです。
大豆が納豆になると、大豆にはない有用成分が生まれます。
これらのカギを握るのが「納豆菌」です。
血液サラサラ成分として話題のナットウキナーゼ、エイジングケアの本命といわれるポリアミン、納豆のネバネバの主成分であり、不要なものを出すサポートをするポリグルタミン酸などは、納豆菌が大豆を発酵させることで生まれる有用成分です。
大豆と納豆の栄養素を比較すると、特にビタミンKの量が85倍にも増えています。
実は納豆は、カルシウムの働きをサポートするビタミンK2が非常に多く含まれる食品です。
大豆が納豆になることで全ての栄養素が増えるのです。
その上、納豆菌が栄養素を細かく分解することで吸収率が上がり、効率よく栄養を摂取できるようになるのです。
今や健康バイブルと称されるNHKのためしてガッテン他、番組や雑誌でも数多く取り上げられている「納豆」。
今さらながらの「納豆」ですが、あらためて「納豆」という発酵食品を生み出した日本人はすごいと思います。
今日から「納豆」習慣、始めてみませんか!