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コラム
1.172019
ダイエットと遺伝子
ダイエットに挑戦してもなかなか痩せていかない・・・。
そんな方はやり方があなたの遺伝子に合っていないのかもしれません。
遺伝子にはいくつかのタイプがあり、自分のタイプを分かっていないと、いくら努力しても一向に痩せない、痩せないどころか逆効果だってあり得るというから驚きです。
もし、あなたがそこそこダイエットに努力しても痩せないとしたら、その原因は”遺伝子”を調べると分かるかもしれませんよ。
体質と遺伝子の関係
太りやすい体質、または痩せにくい体質といっても実はいろいろ。
・糖質を分解しにくい人
・脂質を分解しにくい人
・遺伝的に太りやすい人
・筋肉がつきづらい人
など、様々なタイプの人間がいます。
一時流行った「糖質制限ダイエット」。あなたも少なからず試したのではないでしょうか。
結果はいかがでしたか?
例えダイエットがうまくいっても、ストイックにご飯を食べないことによって、イライラしたり、便秘症になったり、エネルギーが出なかったり・・・。
確かに流行りましたが、リバウンドに苦しんだ経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
やっぱり、日本人は米を食べなきゃとか、炭水化物はヒトが生きる力の元とか、言い残して・・・(笑)。
その一方で、脂肪がつきにくい体を目指して、ジムに通って頑張って筋トレに励んでいても、食欲が増すだけで筋肉が一向につかない…という女性の事例を聞いたことがあります。
仮にAさんとしましょう。
最近、彼女が遺伝子検査をした結果、「糖質は分解しやすいけど脂質は分解しにくい」「タンパク質合成能(筋肉のつきやすさ)が低い」という体質であることが、検査後の医師の説明で分かりました。
Aさんは今までに糖質抜きダイエットをしたことがあります。
その頃は同時にジムやスイミングで定期的に運動もしていました。
当時アドバイスしてくれたスポーツトレーナー曰く、「脂質とタンパク質はいくら食べてもいいけど、糖質は極力食べないこと」でした。
なので、今回の遺伝子検査結果はまさに「青天の霹靂」。
今思えば、逆のことをやっていたのですから、痩せないわけです。
私の体の遺伝子は、「脂質を分解しにくい=脂質で太る」だったのです
Aさんの例で分かるように、体質、すなわち太るメカニズムが人によって違うのです!
少し脇道にそれますが、女性の冷え性を探ってみましょう。
元をたどれば、脂質を分解しにくい→ 脂肪が燃焼できない→ 熱が作れない→ 冷え性になりやすい。
というマイナスのメカニズムで説明がつきます。
遺伝子検査
遺伝子検査を皆さんに推奨するわけではありません。
遺伝子検査というと、怖い、費用が高いといったイメージがあるかもしれませんが、近年は技術革新がめざましく、とても身近なものとなってきています。
インターネットなどでも気軽にできますが、できればクリニックや直接解析してもらえる医療施設などで専門家からのアドバイスをもらえる方が宜しいでしょう。
遺伝子検査では、採血で採取される血液細胞のほか、唾液や口腔粘膜の細胞など採取しやすい細胞を用いて、目的とする遺伝子を特定して、その本体であるDNAの塩基配列を検査します。
DNA鑑定というワードの方が聞きなれているかもしれませんね。
近年の研究の成果によって、様々な病気のかかりやすさも親から子へ遺伝する部分があることや、遺伝子を検査することで「自分はどんな体質なのか、将来どんな病気にかかりやすいのか」といった差がわかるようになってきています。
ほとんどの人は病気になってから病院へ行きますが、重大な病気の場合はその時点ではすでに手遅れの場合もあります。
しかし、遺伝子を検査して結果がわかると、どういった病気の発症リスクが高いかを知ることが出来るので、早期治療や予防・未病の観点から対策を立てることも可能になります。
食事の管理
- ご飯 ② 味噌汁/野菜 ③ 肉/魚/揚げ物
体質別にこれらを食べる理想的な順番を考えてみましょう。
いくら運動しても効果が出にくい女性のBさん。
運動を続けていても30%ほどの体脂肪=脂肪を分解しにくい体質、タンパク質(筋肉)合成能が弱い体質。
彼女の場合、②→①→③が理想です。脂肪を分解しにくいので、脂質が多いものは最後に摂るべきです。
糖質を分解しにくい遺伝子タイプの方は、②→③→①の順。
遺伝子検査など自分の体質を把握すれば、ご自身の食事管理がしやすくなります。
それによって、どんな食材を、どんな順番で食べたらいいか、自ずと決まってきます。
やみくもの、手あたり次第にダイエットを試すより、ご自身の遺伝子と体質を把握すれば食事や運動の管理もしやすく、ストレスなく健康と体型を維持できるでしょう。