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コラム
12.202018
ショート・スリーパー、ロング・スリーパー
毎日の睡眠がいかに大切かは何度かお話ししてきました。
睡眠不足は、注意力や集中力、コミュニケーション力、決断力、生産性の低下につながります。
忙しい~無駄な残業増加~睡眠時間の縮小~睡眠不足という悪循環につながります。
8時間睡眠の必要性が説かれていますが、一概に誰でも8時間睡眠が必要かと言えば、どうもそうではなく、人や体質にも寄るようです。
極端な例では、3時間で十分なショート・スリーパーと呼ばれる人もいれば、9時間寝ても寝足りないロング・スリーパーもいるようです。
危険なのは、寝なくても平気だと無理して仕事を乗り切るショート・スリーパー・もどきです。
これは周囲に気を遣う真面目な日本人に多いようです。
無理をすれば、やがて心や体に不調が現れて取り返しのつかないことにもなりかねません。
夜勤の医師や看護師さん、介護従事者、あるいはプレゼン前に徹夜する営業職などなど気を付けてください。
人それぞれの睡眠時間。
自分が十分に眠れているのかどうか・・・?
以下のチェックポイントを参考にしてみてください。
「朝にお通じがない」
元々便秘症の場合は別として、健康な体では、便は寝ている間に活発になる腸の蠕動運動によって作られ、朝に排出されます。
しかし、寝不足や質の悪い睡眠が続くと、朝の排便がなくなってしまうことがあります。
「午前中に眠い」
睡眠時無呼吸症は慢性的な睡眠不足なので別として、ふつう、午前中は最も頭がクリアな時間。
朝の通勤電車や午前中の会議が、眠くてたまらない人は、しっかり睡眠が取れていない可能性があります。
「休日に寝だめする」
そもそも、寝だめなんてできるものではありません。
健康体は、休日でも、平日と同じ睡眠時間か、±1時間程ですっきりした朝の目覚めを迎えます。
それは普段から十分な質の睡眠が得られているからこその良い目覚め。
一方、休日に極端に睡眠時間が長くなる人は、ショート・スリーパー・もどきの可能性があります。
これら一つでも当てはまる人は、以下に気を付けて質の高い睡眠を心掛けてみましょう。
寝る前に1日を顧みて反省してはダメ!
マイナス思考になり、心配事に悩まされて寝付けなってしまいます。
今日を振り返るなら、良かったことだけを!前向きな気持ちで心地よい眠りへ・・・。
寝る前の激しい運動はダメ!
デスクワークなどで運動不足は良くないですが、21時以降の激しい運動は快眠を著しく妨げてしまいます。
激しい運動をすると、興奮や緊張時に働く交感神経が優位になり、その後の眠りの質が悪くなってしまいます。
ヨガやストレッチなど、呼吸とともに行う運動はOKですが、寝る前のホットヨガはNGです。
遮光カーテンで完全に朝日を閉ざすのはダメ!
日の出とともに、朝の太陽の光で目覚めることが本来の自然の姿。
脳は、まぶた越しでも光を感知して起床の準備を始めるため、レースカーテンのみ閉めて眠るのがベター。
1週間ごとに少しずつカーテンを開けながら慣れることを試してみましょう。
無理して寝ようとしてはダメ!
たとえ1日ぐらい眠らなくても大丈夫!
くよくよ考えずに大きな心で、ゆとりを持って自然な睡眠に入ることが大切です。
逆に生理前にたまらない眠気に襲われることもありましょう。
椅子に座ってうとうと仮眠でもいいのです。
寝なかった翌日の仕事は、ランチの後にコーヒーやチョコなどカフェインを多く含むものを取って15分間だけの昼寝でも試みましょう。目を閉じているだけでもOK。
カフェインが効き始める30分後に、すっきりとした目覚めを体感できます。
忙しい毎日であっても、自分に合った睡眠をリズム化しましょう。