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コラム
4.262018
ひらめき脳はセレンディピティに繋がる
「良いアイデアを出したいのに、延々とアタマの中で堂々めぐりして、なかなか降りてこない。」
逆に、「何も考えず、ベランダのデッキチェアでボーッとしてたら、予期せぬアイデアがひらめいた。」
少なからず誰もが思い当たる体験ですが、脳科学の理解では、まだまだ「ひらめきのメカニズム」に関しては発展途上のようです。
実はひらめきは思い出すことに似てるそう。
いきなり“無から有”が生み出されるわけではなく、連続した要素があってこそ、ひらめきが生まれやすい事が分かってきているようです。
脳内に記憶や経験がたくさん蓄積されている人ほど、ひらめきやすいという事です。
一般的には「若者ほど、ひらめきやすい」と思われてますが、脳科学では、ある程度の人生経験を積んだ人のほうが、ひらめきやすいという認識です。
もう一つ、ひらめきが導びかれやすい脳回路は、自分とのリラックスした対話習慣が重要です。
ある意味、ひらめきと創造性は日々の生活習慣の蓄積と言えるでしょう。
京都には銀閣寺から南禅寺に抜ける琵琶湖疏水の小道があります。
かって西田幾多郎が散策し、施策にふけったことから“哲学の道”と呼ばれ、如何にも良いアイデアが生み出されるそうな不思議な観光スポットです。
大切な事は、あなたにとっての「哲学の〇〇」づくり。
非常にリラックスでき、自分とのゆったりした対話が楽しめる場所が必ず見つかるはずです。
その場所は身近なところで、家のお風呂・よく散歩する公園・お詣りする神社・行きつけのカフェ・美しい街並みが一望できる高台…かもしれません。
私が知っている空間デザイン関係の経営者は、’80年代の楽曲かかるBARに良く訪れ、そこでマドンナ、TOTO、ユーリズミックス、シンディローパー、ホール&オーツ…etc を聴くそうです。
彼の趣味というよりは、こういったバブルの頃に流行していた音楽を大音量で全身に浴びると、脳のどこかにスイッチが入り、お金儲けやビジネスのアイデアが浮かびやすいそうです。
とにかく言えることは、ひらめきとは、一部の天才だけの特権ではない事。
あなたにとっての身近な「哲学の〇〇」を活用し、セレンディピティ(素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること)をしっかり掴んでくださいね。