「インサイド・アウト」とは、個人からスタートし、それが人間関係、チームに影響を及ぼし、その結果、大きな組織に影響を与えるということです。
従来の「ピラミッド型組織」では、上意下達の指令系統が優先され、個人は外側から入ってきた「モノの味方」「判断基準」「価値観」「考えの道筋」を優先的に受け入れてきたのです。
「リーダーシップ」においても、個人(上司)が組織やチームのような自己の外側にあるものを率い、導いていた「アウトサイド・イン」の概念に基づいたものでした。
「リーダーシップ」を自分の内側で醸成し、つくり上げた状態を「セルフ・リーダーシップ」と言います。
要は、組織のヒエラルキーに準ずるのではなく、自身が内側で高い意識を持ち自発的に行動しセルフコントロールしながら、目的(ゴール)に向かってタスクを遂行していく人材です。
会社組織が長い歴史で築き上げたピラミッド型組織が徐々に形骸化していくなかで、従来の「リーダーシップ」ではなく「セルフ・リーダーシップ」の重要性が求められています。更に人間がかつてなかった大変革を迎える事が予想されているAI時代(シンギュラリティ)。
人間の集団が長い歴史の中で形成してきた様々な組織体系とリーダーシップのあり方が根本的に見直される事になるでしょう。