コラム

睡眠の質とメラトニン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
column17-image

 

メラトニンは不眠や時差ボケ、ボケ防止に有効であるとアメリカで発表され、この効果が現地のマスコミで大々的に伝えられた為、メラトニンのサプリメントがヒット商品となりました。

日本では一般的なメラトニンの販売は認可されていませんが、日常の生活の中で、効率良く取り込む方法があります。

 

私たちの目の裏側にある視交叉上核(しこうさじょうかく)は体内時計の役割を持ちます。

視交叉上核は、光の刺激を受け、脳内の松果体(しょうかたい)に時刻情報を伝えます。

松果体は通称“睡眠ホルモン”と呼ばれるメラトニンを作ります。

 

人のカラダは夜になって、体内で徐々にメラトニンの分泌量が増え始めると、自然と眠気に誘われるようになります。

この睡眠ホルモンの分泌を高めるためには、朝起きて、太陽の光を浴びること。

逆に起きてからも、ずっと朝日を浴びずに過ごすと、体内時計のリズムが崩れ、メラトニンの分泌にも乱れが生じてしまいます。

 

体内時計を整え、睡眠の質を良くするためには、夜の過ごし方も重要です。

 

われわれ現代人は、ついつい夜遅くにパソコンやスマートフォンの画面を長く観て、そこから強い光を浴びてしまう事が多々あります。

メラトニンの分泌を正常に保つためには、出来る限りそれらの電源をOFFにし、かつ、寝室の外に置くことが大切です。

 

メラトニンは快適な睡眠に誘う役割の他に、抗酸化作用があり、細胞の新陳代謝を促し、様々な病気の予防やアンチエイジングにも役立つホルモンです。

 

一方でお年寄りが、起床が早過ぎたり、夜中に何度も目を覚まし、睡眠時間が減ってしまうのは、加齢とともにメラトニンが減り、体内時計に狂いが生じてしまう事が原因とも言われています。

 

アンチエイジングを気にされている方は、規則正しい生活と朝の光(夜の光はNG)を体内に取り込む事で睡眠ホルモン、メラトニンを活性化させましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る