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コラム
4.232018
AI時代に負けない ビズアスリート 2
さて、最後に残った「セルフ・リーダー型」についてです。
これまで、個人(上司)が組織やチームのような自己の外側にあるものを率い、導いていた「リーダーシップ」という概念を自分の内側で醸成し、つくり上げた状態を「セルフ・リーダーシップ」と言います。
要は、上司の命令ではなく、自身が内側で高い意識を持ち自発的に行動しセルフコントロールしながら、目的(ゴール)に向かってタスクを遂行していく人材です。
パソコンとインターネットの普及により、会社組織が長い歴史で築き上げたピラミッド型組織が徐々に形骸化していくなかで、従来の「リーダーシップ」ではなく「セルフ・リーダーシップ」の重要性が求められています。
更に人間がかつてなかった大変革を迎える事が予想されているAI時代(シンギュラリティ)。
人間の集団が長い歴史の中で形成したきた様々な組織体系とリーダーシップのあり方が根本的に見直される事になるでしょう。
これまでの「リーダーシップ」教育は主として、管理職やマネジャーのためであり、ピラミッド型組織の上意下達をスムーズに遂行する為のものであり、個人にとってみると外部的影響を受信するためのものでした。
これから必要とされるのは、ビジネスパーソンの「セルフ・リーダーシップ」の教育。
- 人を変えることよりも、先ずは自分自身が変わることに集中できる能力
- 組織から与えられるのではなく、自分のキャリアアップの道筋を自身で描き、実現する能力
- 周りの声に惑わされることなく、いまの自分がやるべきことを自身で判断できる選択能力
- 常に自身をコントロールし、モチベーションを維持することで、周囲からも自然と評価され、そのお手本となる能力
- 自身の健康管理に気を配り、感性(五感)を 豊かに維持する能力
- 知識に貪欲でありながら、知識を超えた現実にフレキシブルに対応する能力
以上のような自己の内側で形成されたもの(内部的影響)が周囲に広まっていくアウトサイドインではなく、インサイドアウトの「セルフ・リーダーシップ」の能力を育てる教育が必要となるでしょう。
これからの時代は、これまでののアウトサイドインの情報伝達やコマンドの受け手が人間とは限らず、AI(人口知能)に取って代わられるケースが多くなります。
前章で述べたように、スタンダード型ビジネスパーソンは、セルフ・リーダーシップ型へのモデルチェンジが余儀なく必要となります。
(次回に続く)