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コラム
7.182019
日照不足、あなたのカラダ、大丈夫?
梅雨があけない、太陽が恋しい・・・。
こんなに日差しが少ない梅雨も記録的で、関東地方での日照時間は平年のわずか10%だとか・・・。
野菜や農作物の不作~高騰も免れられなさそうです。
我々消費者のお財布もさることながら、生産農家の打撃もさぞかし大きいことでしょう。
一方、人間が日照不足によって不足する栄養素は、ご存知「ビタミンD」です。
ビタミンDは健康に欠かせない栄養素です。
ビタミンDが不足すると、骨のカルシウム吸収率が悪くなり、骨がもろくなる骨粗鬆(こつそしょう)症を後押しすることはよく知られています。
さらに、大腸がんに関与することも明らかになってきています。
ビタミンDはいわば「細胞の教育係」であり、不足すると異常な細胞が増えてがん化を起こしやすくなると考えられています。
がんは正常な細胞の遺伝子変異で起こり、免疫機能で排除できないと増殖してしまいます。
ビタミンDには細胞の正常な分化を助け、不良な細胞をアポトーシス(細胞死)に導く機能があるのです。
また、がんになった後の転移を抑制する機能もあります。
実際、乳がんと診断された時点で血中のビタミンDが低いと、後に遠隔転移しやすいというデータもあるとのことです。
暴れん坊が教師不在で教室の外へ飛び出すイメージだそうです。
日照時間が短い地方に大腸がんが多いという因果関係や、食事や血中のビタミンDの量が低いと大腸がんや前がん病変である大腸腺腫が多いというデータもあるようです。
東北の日本海側で大腸がんが多いのは、冬期の日照時間が短くてビタミンDが不足していることが一因かもしれません。
また、現代の暮らしの中では、過度の紫外線ケアなどが蔓延して日光を浴びる機会が減り、ビタミンD不足になりがちです。
ビタミンDはがん以外にも、心血管疾患や糖尿病、認知症など多くの疾患との関わりが明らかになっているため、不足にならないよう心掛けるべきだとも言われています。
日照が少なく、なかなか日差しを浴びることも難しいですが、1日20~30分は積極的に日光を浴びに行きましょう。
難しいようなら食事やサプリメントを活用し、不足しないようにすることが大切です。