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コラム
7.112019
ミドルエイジの「物忘れ」
動作の一つひとつが遅くなったり、人の名前を思い出せなくなったり。
あるいは、どこかにスマホを置き忘れたり、何を探していたのか不明になったり。
昨晩の夕飯のメニューが思い出せなかったり、大切なアポイントを忘れたり・・・。
人間は歳を取ると、あらゆる機能に衰えが見えるようになります。
しかし、一連の症状が年相応な衰えによるものなのか、それとも認知症を発症しているのか。まだお若いあなたでも少し気になりますよね。
認知症と似ているようで異なる「物忘れ」や「軽度認知障害」
日常生活の中で起こる「財布をしまった場所が思い出せない」「テレビに出ているタレントの名前が出てこない」といった「物忘れ」をした場合に、もしかしたら自分が認知症の初期症状では? と疑心暗鬼になる人も多いのではないでしょうか。
こういった物忘れは加齢と共に現れる現象ですので、心配する必要はありません。
しかし、過去に体験した内容の一部分が思い出せないのではなく体験したこと自体を忘れてしまう場合や、現在進行形で行っている動作の目的そのものを思い出せなくなるようでは、「認知症」の予兆と言えます。
例えば・・・
・夕食に何を食べたのかを思い出せない → 物忘れ
・食事した事実を思い出せない → 認知症
・買い物に出かけ、何を買うのかを忘れる → 物忘れ
・買い物に出かけ、途中で外出した理由を忘れる → 認知症
皆さんは該当する年齢ではありませんが、物忘れが進んだ状態の「軽度認知障害(MCI)」に該当する65歳以上の高齢者は400万人いると言われています。
「物忘れ」を少しでも減らすために
きっとそれほど深刻な「物忘れ」の人はいないでしょう。
スマホを使ってお店か何処かに忘れてきてしまったなどのうっかり不注意の場合、これはもう日頃から意識的に行動するしかありません。
自分はいつもなくしやすい、だから必ずシャツポケットにしまうよう心掛けるとか。
大事な書類、確かに見たけど、いざ急ぎで必要なのに何処へしまったか分からない。
きっとモノを収納するルールを決めていないのでしょう。
・すぐファイリングできないが大切な書類を入れる場所
・最終的にはきちんと分類収納する場所
・書類整理は1週間に一度必ず行う
・ペーパーレスで共有ファイルにてデータ化する資料
などなど。
でも、仕事も含めて多忙すぎる生活をしていれば、必然的に「物忘れ」は増えていきます。
なぜなら、入ってくる情報が多い分、どうでもよい(そうでない場合もありますが)情報を忘れて疲れている脳のキャパを保っているのですから。
また、ひとつのことに囚われて寝ても覚めても考え続けていてもダメですね。
心身ともに適度に休息したり、脳をリフレッシュさせる趣味や癒しの時間をキープしたり、利害抜きで親しい人とコミュニケーションしたりしましょう。
脳を休める≒仕事を離れて楽しいこと、ウキウキすることを考える必要がありましょう。