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コラム
11.22018
男脳と女脳~神経神話~(3)
幼児のように、ひとつのことしか見えなくなるのが男性。
過去を巧みに引き出すのが女性。
何度もお話ししていますが、神経神話を前提とした一般論です。
男性は空間認識に優れ、物事を論理的に思考したり分析したりすることに優れていると言われています。
「空間認識」・・・。
分かりやすい例では、車を運転していて雨がポツポツ降ってくる場面。
男性は持ち前の空間認識能力で、手前の雨より前方視界を優先して運転を続けます。
でも女性は、数滴の雨に反応してワイパーを勢いよく動かし始めます。
前方視界より、目の前の雨粒が気になってしまうのが世の多くの女性です。
さて、この女性という生き物。
言語能力が高く、バランス良く周囲との協調を図りながら円滑なコミュニケーションを築くことがうまいとされています。
いろいろなシーンを同時に展開してお料理しながら、誰かと電話でしゃべたりできるのは、典型的な女性の能力です。
脳には、左脳と右脳を連絡させる経路「脳梁」という器官が存在します。
この「脳梁」、何と女性は男性の50倍も太いために、女性は左脳と右脳をバランス良く使い分けるのだそうです。
女性は脳の左半分(言語、計算などの処理を司る)と右半分(感情、直感、感覚)を連絡する情報が男性に比べて圧倒的に多いので、右脳で生まれる感覚的なものや感情を、左脳が司る言語としてアウトプットすることがとても上手ということになります。
よくある例として、女性はケンカをすると、「あなたは7年前にもあのお店で誰々と・・・」など、遠い昔の過去の記憶を脳の引き出しからとっさに引っぱり出してくることが得意中の得意!
ケンカする度に同じことを持ち出されて、男性は少なからずストレスを抱えることになるのです。
男性に言わせると、「今やっているケンカに過去のことは無関係。でもいつもいつまでも昔のことを引っ張り出されるとウンザリ・・・。」
会話自体が興ざめになってしまったり、ケンカの結末が良からぬ方向へいってしまったり、これが終いには、男性にとってトラウマとして残ってしまうことにもなるのです。
反対に、男性の「脳梁」は女性に比べて50分の1の太さ。
右脳と左脳の情報が入ったり来たりしない分、単純に男性の集中力は女性の50倍と言えます。
女性が失恋やケンカで仕事中もモヤモヤしてしまうのに対して、男性はどんな状況でも、仕事中は仕事のことしか頭にありません。
脳が常に仕事モードの男性に、「仕事と私、どっちが大事?」と問う女性の心理と感情は、男性には理解し難いところかもしれません。
あっ、でもこれは昔の話かもしれません。
最近は、男性の方が失恋からなかなか立ち直れず、対して何があってもバリバリ仕事をこなす女性が多くなっている気もします。
もっとも恋愛自体が怖い、面倒だという最近の風潮の中では、もはや意味をなさない話かもしれませんね。
男性と女性の考え方や行動パターンの違いは、多くのみなさんも実感されているのではないでしょうか。
男性と女性、お互いに補完しあって暮らしていくことが、平和な世の中、穏便な暮らしへの第一歩につながるのでしょう。
いかがでしたか?
3回に渡って続けた「男脳と女脳~神経神話~」シリーズ。
神経神話とはいえ、誰もが何となく感じている違いについて理解しておくと、対処法がわかりやすいかもしれませんね。